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介護教室における歯科保健推進の資料〜痴呆、アルツハイマー病の患者さんへ〜

1.基本的なこと

 痴呆は「正常に発達した知能が器質障害によって積極的に低下し、記憶障害や見当識障害などをきたし日常生活に支障をきたすことと定義され、脳血管性痴呆とアルツハイマー型痴呆症に大別されます。
 脳血管性痴呆は脳血管病変に起因し、まだら痴呆とも言われていますが、アルツハイマー病は原因が不明で、問題行動を認めたり、人格の形骸化などが認められます。


2.歯・口における特徴的な症状

  1. 歯、口の清潔に関して関心がなくなり、口腔清掃や義歯の着脱、手入れを忘れてしまうので、口腔内は不潔、口臭がしたり、悲惨なことが多い。
  2. 口腔や咽頭の反射が低下して、咀嚼、嚥下が障害されていることがあります。


3.口腔ケアのポイント

  1. 嚥下性肺炎や歯性感染予防に歯口の手入れや、義歯の手入れが必要なことを介護者に知らせましょう。
  2. ケアについては歯ブラシ、歯間ブラシ、巻綿子、スポンジブラシ、電動ブラシなど便利なグッズがあるので、専門家の指導を受けるように勧めましょう。


4.歯科治療時の問題点

  1. 口腔や、咽頭の反射が低下しているので、治療中に誤嚥が起こることがあります。
  2. 治療計画についてはなるべく簡略、単純な管理ができるように立て、家族、介護者とよく相談する必要があります。
  3. 複数の疾患と合併していることが多いので、主治医と密な連携の上で治療することが必要でしょう。


生活習慣病予防教室等参考リーフレット集

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