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口腔ケアを自立に近づけるための方法はありますか?

 口腔ケアは、要介護者のADL(日常活動動作能力)と疾患、症状にあわせるのが基本です。
 しかし本人の自主性を伸ばすためにも、できるだけ本人による口腔や義歯の清掃を優先させましょう。工夫次第で一歩自立に近づく事ができます。細かい作業は指先のリハビリであると共に集中力を高める事にも役立ちます。



 何が原因でブラッシングができないのかを考えましょう。
 小刻みに動かす事ができなければ、電動式のブラシが良いでしょう。両手で歯ブラシを固定して顔を動かす事で磨けるようになります。
小児用の指サック型ブラシも直接指で触るような感覚で、認識されやすいようです。
 握りが細くて持ちにくいのであれば、握りを太くしましょう。短く切ったゴムホースに差し込むだけでもかなり変わります。もっと太くするには、スポンジやナイロンたわしを巻くのも良いでしょう。
 形状記憶歯ブラシ(市販品)を使うと握りの長さや形を使用する人に合わせることができます。
 上の写真の方はリウマチで指やひじが充分曲がらないため、握りを指の形に合わせて大きくし、長くする事でひじの負担を軽くしています。



 麻痺があると外した義歯を洗うのも困難になります。
 ブラシを固定して、義歯を動かして磨くのも良い方法です。洗面器を使う場合は、下にタオルなどを敷き、動きにくくしましょう。
 上の三枚の写真は2個のフックつき吸盤とナイロンたわしを使い、自分で使いやすいように作った義歯用ブラシです。


 清掃の確認と仕上げは必要ですが、自立を目指すことは介護される人、する人両方の喜びとなるでしょう。


要介護者の口腔ケアについて

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