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Q&A

乳歯は生え変わるので、むし歯をほうっておいても大丈夫でしょうか?

子どもの年齢とむし歯の進行程度によっては、放置してよい場合もあります。
乳歯の役割には、食物を噛み切ったり咀嚼する以外に、調音器官の一つとして発音機能を獲得する、永久歯が生えてくるまでにその配列に必要な空隙を保っておくことなどがあります。
また、子どもは大人が考えている以上に、自分の歯の審美的な問題に敏感です。歯がかけたり黒かったりすることが、子どもの心理に微妙な影を落としている可能性があります。
乳歯のむし歯も、永久歯同様早期にしっかりと治療した方が良いでしょう。

歯磨きをせずに寝てしまうことが多いですが、起こしてでも歯磨きをすべきでしょうか?

むし歯は寝ている間に進行しやすいです。それは、唾液の分泌量が減るために、歯の表面を洗い流すことができず、舌や頬が動くことも余りないので、菌が活発に働きます。
そのため寝る前の歯みがきが最も重要です。ただ、起こして歯磨きしても、いやがり習慣化されません。
1日のうちいつでもいいので1回は、しっかり丁寧に磨くようにして徐々に寝る前の歯磨きを習慣づけましょう。

歯をあまり磨かないのにむし歯にならない子がいるのはなぜですか?

むし歯になりやすさ(カリエスリスク)の違いです。 カリエスリスクには
(1)むし歯菌の数・種類
(2)歯の質・形状
(3)唾液の質・量
(4)食生活習慣(甘い食物の量・だらだら食べ等時間)
があります。つまり、むし歯は、感染症であり生活習慣病であり、歯質唾液など持って生まれた体質にも影響される疾患です。


歯周病Q&A


歯周病って何ですか?

歯周病は歯の周辺で起きる病気です。歯肉炎と歯周炎の大きく2つに分けられます。
歯肉炎は歯茎が炎症を起こしたもの、歯周炎は歯を支える骨である歯槽骨(しそうこつ)にまで達している場合を言います。歯周炎は歯槽膿漏(しそうのうろう)とも呼ばれます。

歯周病の原因は何ですか?

歯周病の原因は細菌感染です。プラーク(歯垢)の中に歯周病菌は潜んでいて歯と歯茎のすきまに入り込んでどんどん深いところまで進んで歯槽骨を溶かしていきます。
最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病の予防は?

予防は歯磨きによってプラーク(歯垢)を丁寧に除去することです。
特に、歯と歯茎の境目をきちんと管理することが必要です。
また、歯磨きと同時に歯肉のマッサージすると予防効果が上がります。
歯医者さんでは定期的に歯石などを除去してもらうことも歯ブラシの効果をあげることになります。定期的に歯科医院で診てもらってください。

食育Q&A


「よく噛んで食べなさい。」とよく言われるのですが、どうして良く噛んで食べる方が良いのですか?

良くかんで食べると、次のようにたくさんの良い効果があるからです。
  1. 良くかんで時間をかけて食べる事で少量でも満腹感が得られ、食べ過ぎによる肥満化を防ぎます。
  2. 食べ物の素材本来の味を味わう事ができ、味覚が発達し、またよりおいしく食べられます。
  3. かむ事により、脳の中の血行が良くなり、脳の発達を促し記憶力も強化します。
  4. 良くかむ事でだ液がたくさん出てきます。だ液の中には多くの免疫物質が含まれているため、むし歯や歯周病の予防を始め、がんの予防、食品添加物による害を無毒化する事ができます。もちろん、だ液の中の消化酵素が働くため、胃の働きも助けます。
  5. しっかりかむ事で全身のバランスが整い、またより強い力を発揮する事ができます。

一口に何回ぐらいかめば良いのですか?

30回以上はかむようにしましょう。

どんな物をどのように食べると良いのでしょうか?

農林水産省と厚生労働省により作られた「食事バランスガイド」を参考にしてみて下さい。
1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかをコマにたとえたわかりやすいイラストで示してあります。

むし歯になるメカニズム


むし歯にはどうしてなるのですか?


ミュータンス菌+砂糖や食べかす=歯垢→酸を作る→歯を溶かす
(むし歯は、歯質、細菌、糖分の3つの条件に時間の経過が加わってできます。)
歯の表面に粘着したむし歯菌の塊をプラーク(バイオフィルム)、これが食事のたびに栄養を取り込んで、酸を放出します。
放出された酸が「エナメル質」内部に浸透して歯を溶かし(脱灰)、硬い歯がまるで豆腐のように柔らかくなります。この歯が柔らかくなった部分を一般的に「むし歯」と呼ぶのです。そこにむし歯菌が侵入して、さらに内部への穴の連鎖が続いていきます。

むし歯になる原因=4つ→それぞれに対する取り組みが必要です。

歯の質・形に対する取り組み
フッ素の利用(フッ素配合歯磨剤、フッ素塗布、フッ素洗口)
シーラント処置


細菌(歯垢)に対する取り組み
毎日磨く、食べたら磨く、仕上げ磨き
磨き残しが多いのは、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目
自分に合った歯磨きを習得する


甘い飲食物に対する取り組み<食生活の改善>
ダラダラ食べない、寝る前食べない
甘い飲食物を避ける、代用糖(キシリトールなど)の活用
バランスの良い食生活、しっかり噛んで、何でも食べる


時間の経過に対する取り組み<生活習慣の改善>
基本的生活習慣や生活のリズムを見直し、改善する